キャリア女性の「いい職場」    

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賃金差大きく年功的 経産省分析

長期間働きやすく、仕事に応じて賃金が決まる職場に、女性管理職や大卒女性の割合が多いことが、経済産業省の研究でわかった。職種に応じて賃金を個別に管理することで、性別による役割分担が少なくなり、女性にも活躍の場が多いためだとみられる。柔軟な賃金体系が女性の職場進出を進めるといえそうだ。

この研究は「男女共同参画に関する調査」(主査=冨田安信・同志社大学教授)。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(01年)」などをもとに分析した。

大卒女性の採用比率を比べると、年齢、学歴、勤続年数、性別が同じ場合の賃金格差が平均より大きい職場が37.7%、小さい職場は32.2%だった。女性管理職の比率も差が大きい職場(8.2%)が小さい職場(3.9%)を大きく上回った。金融・保険業などで、女性活用の場が広がっているとみられる。

一方、勤続年数が1年増えたときの賃金の増え方で年功が賃金に反映する度合いをはじき、女性管理職の比率を調べたところ、年功度が大きい職場が6.9%、小さい職場が5.1%だった。

学歴別に見ると、年功度が高く賃金の格差が大きい職場で大卒女性の採用比率が高く、高卒女性の採用率は、年功度が大きくて格差が少ない職場が高かった。


(2005.06.27 朝日)

by nukina1950 | 2005-06-30 11:01 | 労働

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