スギヤマ薬品を提訴
2005年 02月 15日
薬剤師両親
「過労死」と賠償請求 名古屋地裁
東海地方を中心に店舗を展開するスギヤマ薬品(本社・名古屋市千種区)に勤めていた次男(当時24歳)が死亡したのは、過重な労働が原因だとして、両親が8日、同社を相手取り、計2億円余の支払いを求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
訴えたのは、静岡県大井川町の薬品会社役員杉山正章さん(63)と妻のふじ江さん(57)。
訴状によると、次男で薬剤師だった貴紀さんは00年4月、スギヤマ薬品に入社し、翌年6月、不整脈で急死した。死亡1ヶ月前の総労働時間は300時間を超え、時間外労働は130時間に上るという。豊田労働基準監督署は昨年10月、貴紀さんの死亡は長時間労働が原因の過労死だと認定した。
8日、記者会見した杉山さん夫婦は「同社は薬剤師の人数が不十分だ。急成長の陰には劣悪な労働環境があり、体質の改善を求めたい」と訴えた。
これに対し、スギヤマ薬品は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
(2005.02.09 朝日)
※1ヶ月100時間を越す残業をしたことがありますが、毎日残業で休日もほとんど出勤で相当きつかった記憶があります。130時間というとそれに寝食も妨げられるほどの労働時間です。やはり管理監督者の目配りが欲しかったように思います。
by nukina1950 | 2005-02-15 08:32 | 労働