高齢者医療 自己負担の増額検討
2005年 07月 22日
厚労省 現在2割の人→3割
厚生労働省は年内にまとめる医療制度改革案に、70歳以上の高齢者の窓口負担額引き上げを盛り込む方針を固めた。現在は2割負担となっている一定所得以上の人を、現役世代と同じ3割負担とする方向。原則1割負担の人を2割とする案も浮上している。負担が一定額を超えた際に還付される高額療養費制度の上限も引き上げる方針。ただ、負担引き上げには、受診抑制を心配する日本医師会が反対しているほか、与党の反発も予想され、曲折がありそうだ。
(陰西晴子、西山公隆)
労働者は①国民医療費の中で老人医療費の割合が大きくなっている②現役世代の負担感が強い-などの点から、高齢者にも負担を求めざるを得ないと判断。一定の負担能力のある2割負担の人については負担増に理解を得られるとみて、現役世代並みの負担を求める考えだ。
さらに同省では、高齢者の大半を占める1割負担の2割への一律の引き上げには、1割負担の介護保険との整合性などを理由に反対論が強く、調整は難航しそうだ。
一方、高額療養費制度の適用で負担には上限があるため、実際の医療費負担は1割負担の人で実質8%程度、2割負担の人で16%程度にとどまるとされる。このため、負担限度額についても引き上げを検討している。
厚労省はこの案を、秋に提示する医療制度改革案に盛り込み、来年の通常国会に関連法案を提出する方針。ただ、法案作成までの政府・与党協議会で修正を迫られる可能性もある。
(2005.07.09 朝日)
※これからの高齢者はしっかり負担を迫られそうです。
年金の支給も収入のある人にはしっかり調整が予定されています。
# by nukina1950 | 2005-07-22 00:24 | 医療