刑法改正要綱案まとまる   

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法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会は30日、刑法・刑事訴訟法の改正要綱案を決定した。
改正案の内容は有期刑の上限、個別の罪の有期刑、時効期間の引上げと新設の罪・複数の加害者がいた場合に適用される集団強姦罪を創設し性犯罪への厳罰化を打ち出している。
刑法の抜本的な見直しは1907年刑法制定以来初めて。現行の刑罰は重い順に死刑、無期刑、有期刑、財産刑があるが、今回の諮問は有期刑の引上げに絞られている。

有期刑の上限 現行法15年 要綱案20年
新設 集団強姦罪 懲役4~20年
    集団強姦致死傷罪懲役6~20年か無期
時効期間 死刑にあたる罪 現行法15年 要綱案25年

一方、強盗致傷罪については執行猶予を付けることが適当な事案もあるため「無期または6年以上の懲役」に法定刑を引き下げることを付帯決議した。

刑の長期化が犯罪の無い社会に結びつくかは未知数。刑務所の過剰収容に益々拍車がかかり社会復帰のための特別の更正プログラムも必要となる。

名古屋高等裁判所で刑事事件の傍聴をしたことがあります。
事件の内容は窃盗で収監され出所して叉すぐ窃盗で逮捕され裁判にかかったものですが、
常習者の更正の難しさをつくづく感じさせられました。犯罪者は出所しても世間に受け入れられず仕方なく(更正の意志は弱く)再犯を犯してしまったようです。
殺人犯のような重罪犯の再犯のニュースを聞くたびにやりきれない気持ちになります。
やり直しの出来る社会でないと更正は出来ないと思いますが、それにもまして本人の更正の意志が欠かせません。

by nukina1950 | 2004-08-01 00:36 | 法律

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